清平調詞三首 其一
雲想衣裳花想容
春風払檻露華濃
若非群玉山頭見
会向瑶台月下逢
(『李白詩選』 松浦友久編訳/岩波文庫より)
雲には衣裳を想い、花には容(かたち)を想う
春風、檻(かん)を払って露華(ろか)こまやかなり
若し群玉山頭(ぐんぎょくさんとう)に見るにあらずんば
かならず瑶台(ようだい)の月下において逢わん
彩りあざやか、どこからともなくいい匂いのしてくるような、好きな詩です。
わたしにとって美しくいい匂いのしそうな美人といえば叶姉妹でしょうか。
あんな美人に囲まれたらこの世の天国なんだろうなぁって画が浮かんできます。
ここでいう花とは牡丹で、露花とは露に濡れた花だそうです。
でも最近なんだか暑すぎて朝露も夜露もあったもんじゃないし、たまに降ったかと思えば降り過ぎだし。地球、しっかりしてくれ。
ということで。南国のサンゴ礁のある海にでももぐって全身水に浸かっているような心持でもって、声に出して読んでみたい七言絶句でした。中国語で読めたらもっとあじわい深いだろうな。